新連載、「エリーゼを作った偉人達」にフォーカスを当ててガレージシマヤ独自の目線でお伝えしていきたいと思います。生産終了を機に当時のエリーゼの開発ストーリは著名な雑誌で特集されていますので、ちょっと違った目線でその人となりを紹介していきたいと思います。
目次
始めに
1996年に初代エリーゼが発売され3世代を通し2021年12月惜しまれながら生産終了となりました。
その後、エリーゼはエキシージと言う、よりレーシングに振った派生モデルも発売されロータスの歴史上一番成功したモデルとなったのはご存知の通りです。
今回はそのロータス・エリーゼの生みの親、ジュリアン・トムソン氏をフォーカスしていきたいと思います。
ジュリアン・トムソン氏
経歴のご紹介
17歳の時にフェラーリの整備ガレージでバイト。
ロイヤル・カレッジ・オブ・アートに入学する前はハートフォードシャー大学で機械工学の学士を取得したらしい(笑)
そこから美術大学の修士って日本ではちょっと考えられない経歴です(笑)
1982 – 1984 ロイヤル・カレッジ・オブ・アート・ロンドン MA Royal College of Art in LONDON RCA
美術系大学では世界でも超トップクラスの大学、著名なカーデザイナーは大体ここを出ています。
大学時代のクラスメイトとの1ショット(この中にジウジアローが居ますよ(笑))
1984 – 1986 Ford UKでインターンとして採用、カーデザイナーとして働き始める。
1986 – 1998 ロータスでのキャリアをスタート。
Isuzu 4200Rコンセプトカーのデザインに携わる。
約12年間ロータスで働き、デザインヘッドとして1996年にエリーゼ・シリーズ1をデザインする。
エキシージ・シリーズ1のプロトタイプ、エスプリのシリーズ4のデザインにも携わる。
ロータスのデザインスタジオでの作業の様子 (奥にはS2エリーゼをデザインしたスティーブクリンズも居ますね。)
1998 – 1999 フォルクスワーゲン 1年4か月勤める ヘッドライト等の各パーツのデザインを担当する。
2000 – 2021 ジャガーでのキャリアををスタート、デザインダイレクターまで昇りつめる。
ジャガーでの経歴が一番長いのでジャガーのデザイナーとしての方が最近は有名だったかな~~~
プライベート
- イギリス人とタイ人とのハーフ。
- イギリスのロイヤル・レミントン・スパに在住
- タイにも家を持っている
- 3人の男の子の父親。
- 小さい頃はGT40が憧れの車。
- ちなみにクラシックカーとバイクをコレクションしており、サーキット走行やオフロードバイクの運転も大好き。
- 現在約11台のクルマとたくさんのバイク(KTM,BMW その他オフロードバイクを多数)を保有。保有車両で判明しているのは多分以下の通り
- Ferrari Dino 246 GT (1985年に購入して未だに所有している)
- LOTUS Elise Sports 160 (ナイスカー)
- BMW 5シリーズ(多分息子の車)
- スバル インプレッサ(なぜか2台持ってるらしい)
- ルノー クリオ
- シビック Type-R
- ランドローバーディフェンダー
- ジャガー XJ575
- ジャガー F-TypeR AWD
- 生粋のカーガイである事は間違いない!
車歴そしてエリーゼへ
彼の車歴も紹介しちゃおう。。。
アルファスッド Ti
Fiat 126
Ford Fiest XR2
Fiat 131 Mirafiori
Fiat 124 Spider
Golf GTI
イギリス車無いじゃん(笑)どうやらその当時の同じ価格帯のイギリス車は値段が高かったらしいです。
そして、エリーゼのデザインルーツとなる車を社会人になってから購入します。
フェラーリ・ディーノ246
1985年に購入したらしいですが同じ価格帯のFord Sierra XR4x4と迷ったらしい(笑)しかしディーノはその当時高くなかったんですね、Sierraでなくてディーノで正解です。
後にも先にも彼がフェラーリを所有したのはこのディーノだけだったそうです。(現在も保有している模様)そして彼がデザインしたロータス・エリーゼはこのディーノから大きな影響を受けます。
とある雑誌のインタビューで彼は「潜在意識の中でエリーゼをデザインする際ディーノをコピーしたんだろう」と応えています。
ボディデザイン、サイズ感、ドライビングポジション、ミッドシップレイアウト、エリーゼとの共通点がとても多い。
ちなみにフロントエンジンのエリーゼも当初検討されていたらしいですがジュリアントムソン氏が頑張ってくれてミッドシップが採用されたそうです、良かったです。
ジュリアン・トムソン氏が描いた当初のエリーゼのスケッチ
エリーゼの遠い親戚がディーノだったとは知りませんでした。
ちなみにエリーゼをつくった頃は、レトロデザインが流行り始めた頃で、ニュービートル、プリムスプローラー、フォードサンダーバードなど、世紀末のようなデザインが出てきた頃で、先代のマツダRX-7も大きな影響を受けたそうです。その流れを汲みつつ、かつ新しいロータスらしさを出すべく試行錯誤したようですね。
次回はバスタブシャーシの開発責任者だったリチャード・ラックハム氏を取り上げたいと思います。
いつになるか分かりませんが気長にお待ちください。
YOUTUBEチャンネル『中年と中古車』にガレージシマヤが特集されました、宜しければご視聴ください。
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