ガレージシマヤ・OUTERPLUSの整備工場が大幅リニューアル Part1

整備工場が施設、設備ともに大幅にグレードアップしました。

Part1及び2の2部構成でお伝えします。

Part2はこちらをご覧ください → ここ

このPart1では3．新たに導入した設備までご紹介したいと思います。

始めに
整備工場リニューアル概要
新たに導入した設備
究極のタイヤ交換及びホイールバランス
最後に

始めに

2018年4月16日、その日を境に工場の体制が大きく変わりました。

設備の老朽化は進んでおり作業効率は悪い状態が放置されていましたが、その当時管理していた人間はその点の意識が低く、生産性の悪さを労働時間の長さで補うという極めてナンセンスかつ劣悪な状態で工場の運営を行っておりました。（しかも従業員は社会保険及び厚生年金の未加入と言う、ちょっと今時考えられない雇用状態でありました。※もちろん、その当時の工場はガレージシマヤの経営ではありません。）

体制の変更後、工場スタッフ全員、速やかにガレージシマヤに移籍し雇用条件の改善を実施しました。

但し、整備工場の労働環境の改善及び建屋、設備のリニューアルは喫緊に改善すべき経営課題でした。3年の準備の時間をかけてようやく今回、大幅な改善が実現できました。

整備工場リニューアル概要

簡単にまずは何を変えたのか説明します。

ガレージシマヤの工場は建屋部分とその前の青空作業場で構成されていました。青空作業場は天気が良い春と秋は最高です（笑）ただし当たり前ですが天気によって大きな影響を受けます。ガレージシマヤは屋根がそもそも無い車や、あってもほぼ無いに等しい車が多数入庫します（笑）そして日本は雨が良く降ります、梅雨もあるし、夏には台風が何回もやってきます、冬には稀に雪も降ります。当たり前ですが天候により作業の進捗やら仕事の質に影響を及ぼす状況が長く続いてきました。

まずは天候による影響を最小化すべく青空作業場に屋根を取り付けました。
一番大変だったのはゴミの片付けでしたね。。。（笑）
色々な構造を検討しましたがコスト、工事期間、品質のバランスを考慮してテント屋根の採用に至りました。
屋根だけでなく奥には新たな設備（2柱リフト、タイヤチェンジャー、ホイールバランサー）を設置するに当たり土間の打ち直しやら雨風の侵入を防ぐ為のカーテンの設置も同時に実施しています。

水銀灯を外してエコなLEDライトを取り付け、当然、照度も考慮して作業のしやすいレベルに！

更に工場建屋の上に11.5kwの太陽光パネルを設置して電気を作って工場で消費しています、自給率は約50％でCO2削減に貢献していると勝手に思っています（笑）

（グループ会社のも含めるとガレージシマヤはメガソーラー規模の太陽光発電所を所有しており自己消費するよりも遥かに多い電気を作り出し世に供給しています。）

新たに導入した設備

2柱リフト　Bishamon WFF30N-N　洗車対応

これで2柱リフト3機＋水平フラットリフト1機の計4機体制となり、大幅な作業効率の向上が図れます。

エアコンプレッサーエアドライヤー搭載タイプ＋サブタンク　NLP-W-37P RD

エアコンプレッサーにもこだわりました。クリーンエアを用いての作業、タイヤのエアを入れる際にも水分、油分をなるべく除去した質の高いエアを充填します。

どんなに設備を良くしても配管がしょぼかったら意味が無いです、工場内のエア配管も全て引き直してコンプレッサー効率の向上及び結露がなるべく発生しないようにしました。

高圧温水ケミカル洗浄機カーベック社製 SPLASH SHOT

この洗浄機の大きな特徴は固形メディア（研磨剤）を使用せず、内蔵ヒーターで最高50℃まで加温できる専用の洗浄液を高圧で噴射するのが特徴。メディアを含んでいないのでエンジン内部の摺動面や回転部分、オイル通路に対して摩耗や損傷などの影響を与えないと言うメリットがあります。具体的な作業としては、エンジンのオーバーホール作業に於いて分解された全ての部品を綺麗に洗浄し、たまった汚れやカーボンを徹底的に取り去る必要があります、この設備によって効率よくしかも洗浄品質も高い作業を実現できます。

アライメントテスター　HUNTER 製 WA670-HE421L ホークアイエリート

この設備導入の目的は、測定精度及び作業効率の向上、ターゲットアタッチメント取付方法の改善。
ロータス屋さんでは必須の設備ですね。水平リフターの較正も同時に実施。

ガレージシマヤのアライメントは測定前にタイヤのエア圧が均一になっているか等の確認をまずはしてから測定→調整→試乗を実施。
走行中の左右への流れ、ステアリングセンターポジションのズレ、直進安定性や旋回安定性など数値的誤差と感覚的誤差が生じなくなるまで、測定･調整･試乗を繰り返します。また、サーキット走行向けのセッティングなども得意とするところです。