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ガレージシマヤ・OUTERPLUSの整備工場が大幅リニューアル Part2 究極のホイールバランサー編

このPart2では4.究極のタイヤ交換及びホイールバランスからのご紹介です。

1~3はPart1をご覧ください → ここ

目次

      1. 始めに
      2. 整備工場リニューアル概要
      3. 新たに導入した設備
      4. 究極のタイヤ交換及びホイールバランス
      5. 最後に

 

究極のタイヤチェンジャー及びホイールバランス

タイヤ及びホイールの重要性、それは弊社のお客様であれば、あえて詳細な説明は無くとも理解してくれると思います。グリップの高いタイヤを履く、剛性が高い鍛造ホイールを装着する、もちろん大事ですがそれらがきちんと装着され、かつセッティングされてなければ、どんな良いタイヤやホイールをつけても宝の持ち腐れです。

ガレージシマヤは今回、最高レベルのフィッティング及びセッティングを実現するための設備を導入しました。

マジで高かったです(笑)見積もり貰った時、誰がこんな高い設備入れるの?入れるやつアホでしょ?採算取れないでしょ?算数できないやつしか入れないでしょ?ってレベルでしたが入れてしまいました(笑)はい、ドアホですが何か?(泣)

タイヤチェンジャー シーチェ製 S300 レバーレスオートマチックタイヤチェンジャー

ほぼ全自動でタイヤを交換。 レバーレスタイプなのでホイールを傷つける心配も無し、力もいらないし簡単で安全です。 パワフルかつデリケートな操作でべテランでも難しいとされているランフラットタイヤや超偏平タイヤ等の非常に組み難いタイヤでもスムーズな交換作業も可能で、熟練の技術が不要となりました。

ちなみに最大32インチ15Jまで対応するらしいです(笑)

ホイールバランサー HUNTER製 RFE10E ロードフォースエリート

千葉県全体で5台目の導入だそうです(笑)きわめて高性能で、かつ極めて高額なバランサー(笑)

測定器は一寸の狂いもあってはいけません。世界最高峰、最高精度、のホイールバランサーです。

このホイールバランサーの前にはどんな匠でも、その力は色褪せる、現代における最高峰の機械で組付け、測定した物には人間の能力など小さなものに感じるであろう。。。っと思われます。(なんてね(笑))

参考までに今までのホイールバランサーはこれでした。
違いすぎます。。。。(笑)

まずは輸入元iyasakaの製品紹介動画(約1分)を是非ご覧ください。

高精度ビジョンシステムを有しホイールを3Dスキャンします。

必要最小限のウェイトで最適なバランスを実現します。

たった数グラムのアンバランスを測定して調整する訳ですから、とっても大事な測定器なんです。
僅か10gから15gのアンバランスでも車両によっては振れます。

そしてこのバランサーでは従来のバランサーでは解決できない『振動』『横流れ』と言った問題も解決します。

従来のバランサーは回転方向のアンバランスしか測定できずバランスは問題ないのに振動が直らないという問題がちょくちょく発生しました。

なぜ、そのような問題が発生するかは以下のリンク先の動画をご覧ください。
非常に分かり易く説明してくれています。

実走行に近い状態をロードローラーにて最大567㎏まで荷重を掛けることによって模擬し、測定を実施、振動、横流れの原因を自動で診断します。

これをユニフォーミティ・マッチングと呼びます。

ユニフォーミティ・マッチングとは

ユニフォーミティ・マッチングとは、ホイールとタイヤのユニフォーミティ=均一性を測定して、最適な位置でホイールとタイヤを組み合わせ真円に近づける事を意味します。 簡単に言えば、ホイールの凹とタイヤの凸を組み合わせる事により、よりまん丸にすることです。タイヤのバランス調整は重量の不均一を調整しますが、重量のバランスが取れているわけではありません。

極論で例えれば三角形のタイヤがあったとします、当たり前ですがバランサーを使えば重量のバランスは取れてしまいます、ただし走行すれば当然すごい振動が発生しますよね!。これと同様のことがホイールにも言えます。

重量バランスだけではなく、荷重された(走行状態に近い)状態でより真円に近づける事がとても重要なんです。

ユニフォーミティが良好な(真円度が高い)タイヤホイールは200km/h以上の走行でもステアリングの振動は皆無で路面に吸い付くように走ります。ステアリングが落ち着かない場合等はユニフォーミティ狂いが原因の可能性が有ります。

タイヤ・ユニフォーミティとは

ユニフォーミティとは、均一性を意味します。タイヤのユニフォーミティとは広く言えば以下の3つの要素で構成されています。

① 重量の均一性
重量的なアンバランスを指します。タイヤはゴムと金属等の張り合わせた物なので、重いところ、軽いところがどうしても出来てしまいます。タイヤ交換時にホイールバランサーで測定しバランスウエイトを装着する事でアンバランスを修正します。タイヤに黄色いマークが付いてるのを見た事あると思いますが、その部分が重量的に一番軽い部分です。

② 寸法の均一性
無負荷状態でのタイヤの真円度を指します。昔は2分割の金型でタイ焼きのように製造してましたが、現在は8分割以上の金属を使用する場合が多く見た目上の真円度はかなり良くなりました。

③ 剛性の均一性
タイヤは金属やゴム等の張り合わせ出来ているので、場所により合成のアンバランスが出来ます。簡単に言うと柔らかい部分と硬い部分が出来てしまいます。この剛性のアンバランスのことをユニフォーミティと言います。

剛性の均一性(以下ユニフォーミティ)には、以下の3つの力の変動力(フォースバリエーション(FV))が有ります。 測定方法はリム組したタイヤに一定の荷重を掛けて回転ドラムに押し当ててタイヤに発生する変動力を測定します。

 

① RFV = Radial Force Variation ラジアル・フォース・バリエーション(接地方向)
タイヤの中心に向かう荷重(縦剛性)の変動。タイヤ・ユニフォーミティ(均一性)の重要な要素で、RFVの大きいタイヤは高速走行時の車体振動(highspeedcarshake)等の要因となる。RFVの測定はタイヤ・ユニフォーミティ・マシンで計測可能、タイヤをドラム上で負荷し、回転半径を一定にして低速で回転させて測定する。

② LFV = Lateral Force Variation ラテラル・フォース・バリエーション(左右方向)
タイヤに負荷し、回転半径を一定にして転がしたとき、タイヤの面に直角方向に発生する荷重の変動。LFVはRFV同様、タイヤ・ユニフォーミティ(均一性)の要素の一つで、ユニフォーミティ・マシンにより測定する

③ TFV = Tractive Force Variation トラクティブ・フォース・バリエーション(前後方向)
タイヤの駆動(接線)方向の荷重変動。タイヤ・ユニフォーミティ(均一性)の要素の一つで、ユニフォーミティ・マシンにより測定可能。(主にRFVと関係して振動の原因となります)

タイヤとホイールの組み立て方で真円度が大きく変わる場合もあります。ガレージシマヤの経験では振動問題でお悩みの車の原因は組み立て不良の場合が少なくありません。
ガレージシマヤでは独自のタイヤフィッティング作業で嵌合精度を高めています。組み立て方だけでRFVが半分以下になることもあります。

上記以外にもさまざまなタイヤ交換やホイールバランス手法がございますが、RFV最小化を目的としているショップは何処まであるのか不明です。
バランスウエイトの最小化や、無負荷時(バランサー上の空転)の真円度向上はあまり意味が無いと思います。
それとRFE10E等のユニフォーミティテスターを使用せずに”ユニフォーミティ・マッチング=RFV最小化”は不可能です。

以上の事からガレージシマヤは、ただ単にタイヤを交換するのではなく、ベストなフィッティングを最高のバランシングマシーンでセッティングします。

以下の動画は作業の流れです、実際のガレージシマヤに設置された設備なので参考までにご覧ください。

このような精密な測定・マッチング作業(タイヤ脱着・位相合わせ)はタイヤ1本につき約1時間くらい作業時間が必要となります。非常に手間のかかる作業になるため、すべての作業を合わせると、約4時間程度の大がかりなものとなります。

ユニフォーミティ・マッチングは通常のタイヤ交換+バランス調整とは別に別途料金が掛かります。

 

最後に

ガレージシマヤは整備に真剣に取り組んでいます、車を売るよりも大事だと思っています。

ガレージシマヤはタイヤも販売していますしタイヤ交換もします、ただしタイヤ屋さんでは無いので正直タイヤ関連の設備の稼働率は高くないです、それでも何故あんなに高価な設備を入れるのか?エリーゼ、エキシージを良く分かっているショップ及びスタッフが最高の設備を使い最高のメンテナンスサービスを提供できればとの思いからです。

エリーゼ、エキシージの生産が終わり、S1は20年選手に、そして一番数の多いS2は一番若くても10年選手となった今、愛車のコンディションを高いレベルで維持する事は極めて大事になってきます。弊社の得意としているカスタムやチューニングも良いですが、まずはきちんとメンテナンスされてこそのカスタム、チューニングだと思っています。

まだ、工場のリニューアルは完全に終わっていません部品庫の改修を今後ゴールディンウィークまでに、そして床塗装を実施予定です。床塗装って正式には塗床と呼ばれていて塗床の専門業者=床しか塗らない人たちです(笑)、この人たちは壁とかは塗りません。 床を塗るのもただ単に床を綺麗にするだけが目的ではありません整備品質向上を目的としています。

より良い整備サービスを提供するために整備工場には今後も継続して設備投資して行く予定です。

今後のガレージシマヤの整備にご期待ください。

ロータス、エリーゼ・エキシージの専門店としてお客様に納得して頂ける最高の整備サービスを提供していければと考えております。


YOUTUBEチャンネル『中年と中古車』にガレージシマヤが特集されました、宜しければご視聴ください。

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