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【ガレージシマヤ・OUTERPLUSが語る】サスペンションについてのお話②

第2話 減衰について!

第1話は(車高調のタイプ及びショックストロークについて、そして全長調整式の優位性について簡単にお話したいと思います)は、こちらでです → ここ

ショックアブソーバーセッティングにおいてとても重要な減衰についてですが、OUTERPLUSサスペンションは減衰についてかなりこだわって作っています。

何故、減衰がそんなに大事かと言うと、スプリングの伸び縮みするスピード(ロールスピードとも言い換えても良いです)はショックアブソーバーの減衰力で決まってくるからです。

『ピストン径50φ』

この数字が重要です。ショックアブソーバー内のピストンのサイズです。

とても重要な事なのですが、これについて詳しく説明している所はあまり見当たりませんでした。

ピストン径が50φと言うことは面積にして19.625c㎡になります。※πr2ね!

ひとつのショックに100キロの荷重が掛かったとしたら

100÷19.625=5.0955… となり1c㎡あたり約5キロの荷重がかかります。

ピストン径が40φの場合は

100÷12.56=7.9617… となり1c㎡あたり約8キロの荷重がかかります。

ピストン径が10mm違えばこれだけの違いとなります。

ピストン径は、大きければ大きいほど圧力を分散できるので大きなメリットがあるのです!デメリットはありません。

同時にピストン径が大きければ面積も大きくなるのでオイル容量も増えます。

10mmストロークした場合のバルブを通過するオイル量を考えて見ましょう。

ピストン径50φの場合  19.625c㎥

ピストン径40φの場合  12.56c㎥

になるので10mmストロークするのに約7c㎥も多く通過する必要があるのです。

ピストン径が大きいと言うことは強い減衰を安定して発生させることが出来るのです。

OUTERPLUSとイケヤで一緒に考えた結果、伸び縮みで減衰を調整出来るよりも、より強い減衰を求めました。

ロータス業界は最近、走りのレベルが高くなり高バネレート化が進んできています。それを考えるとイケヤもそれを見越してこのショックを作ったのかも知れません(笑)

バネレートが高くなるとそれに合わせて減衰も強くする必要が出てきます。減衰を一番強くしても足りない場合はショックを交換するしかありません。

 

強く安定した減衰を出せると言うことは 【乗り心地】 にも大きく影響してきます。

自分の考えでは乗り心地が良い=強い減衰だと思っています。

乗り心地が良いというのは人によってそれぞれ感じ方が違います。

世間一般の人の乗り心地が良いと言う感覚は、ある程度ふわふわとした感じで段差を乗り越えても分からないような感覚だと思いますが、スポーツカーが好きな人たちの乗り心地が良いと言う感覚は、固めの足で段差を越えたときに衝撃を吸収してバウンドしないと言うような感覚だと思います。(文字で説明するのは難しいですね笑) 分かる人には分かると思います。

前者の乗り心地を求めるのなら純正が一番です、経験上車高調でこの乗り心地を出すのはとても難しいです。

後者の乗り心地を求めるのなら車高調をつけるべきです、自分はふわふわとした感覚が嫌いなので断然後者です。

この場合の良い乗り心地を求める場合は強い減衰が必要になってきます。

ストリート向け、サーキット向け 色々なタイプの車高調が色々なメーカー、ショップから出ていると思いますが、しっかりと調べて自分にあったものを購入するようにしましょう。けっして安いものではないので気軽に買い換えるのも難しいと思います。

何故、別タンクが必要なのか? 何でネジ式にしてるのか?

ひとつ気をつけて欲しい事が、OUTERPLUSサスペンションは【ピストン径】を50φと言っていますが、他のメーカー、ショップはピストン径ではなくショックケースの外径を書いてあるところが多いです。数字を大きく見せる為なのかは知りませんが重要なのはピストン径です。間違えないよう気をつけて下さい。
※OUTERPLUSサスのショックケースの外径は58㎜です。

それぞれのメーカー、ショップにも考え方やセッティング方法があると思います。

OUTERPLUSサスペンションを買えとも言いません。

ただ、OUTERPLUSサスペンションを買えば後悔はしないと思います。

ハイレベルなサーキット走行に対応でき、街乗りにも充分対応出来ます。

高性能なショックアブソーバーの唯一のデメリットはコストですかね。。。まあ、OUTERPLUSのは安いとは言いませんが性能と比べればコスパに優れているとは思います。

ガレージシマヤの工場長 渡辺の知識と経験によるOUTERPLUSサスペンションセッティングはサーキット走行において多くの実績があります。
サーキットでのサスペンションの性能は=タイムです。

最後にOUTERPLUSは製品を作るときの思いがあります、それは『プロの為の道具では無い』という事です。 一般の人はサーキットを走る時に専属のメカニックは雇いません、街乗りのサスセットを出すのにプロに依頼しません。わかり易く、そして扱い易い、最高の性能を極めてシンプルな調整方法で提供することをコンセプトにOUTERPLUSサスペンションは作られました。

お客様に合わせたセッティングを提案して行くので好みのサスペンションを作り上げてみてはいかがでしょうか?

そんなOUTERPLUSのショックアブソーバーはここ

TOYBOX48 GARAGE SHIMAYA ( OUTERPLUS)
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